My roll on the show: CG Supervisor
What I did:
- Supervision for cross location and cross department activities
- Supervision for the assets: we received the model and texture of the maim assets from other vendor as this was a 911 show. We finished the shading/lookdev part on our end to match to the original visual
- Review and assign tasks based on artist skills/abilities
- R&D and develop new tools and workflow to create complex assets and shot.
- Organizing and optimizing pipeline with TDs
- Look development for vehicle, environment and props
- Shot lighting
Production credits:
CLIENT : Paramount Pictures
Director : Tim Miller
ART of VFX: JAY BARTON – VFX SUPERVISOR – DIGITAL DOMAIN
映画ターミネーター・ダークフェイトの紹介です。この映画はターミネーター・シリーズの6作目にあたり、ジェームス・キャメロンやリンダ・ハミルトンが2以降では初めて作品に関わるということで注目されました。
僕は中学2年生の頃にターミネーター2を劇場でクラスメートと一緒に観たのですが、劇場で購入したシュワルツェネッガーのポスターを、長らく部屋の壁に貼っていました。反抗期の怒りにまかせて壊してしまった部屋の壁を隠すためだったのですが、ターミネーター2と聞くと、色々と青春時代の思い出が蘇って来ます。中学生の時に友人と観た映画の中には、ディズニー・アニメーションの美女と野獣などもあり、今思い返すと、恐らくこの頃に僕の将来の仕事と言うのか、方向性が無意識のうちに定まってきていたのだと思います。高校3年生のころには、人生のうちで最も感動したものやことを仕事にしたいと思い始めてはいましたが、それがCGや映像表現と重なってくるのは大学も4回生になり、本格的に卒業制作について考え始めていた時でした。こうやって自分の選んできた小さなな点のようなものが大きくなって、いつの間にか線になり面になり、、、人生はポリゴンだったんですね(笑)。冗談だとは言い切れない何かに気づいてしまったような気もしますが、まずはこの仕事について少し紹介させて頂きたいと思います。
仕事内容としては王道のVFXでした。できる限りフォトリアルなアセットを準備し、トラッキングし、アニメートし、撮影プレートと同様のライティングを施してレンダリングした後、Nukeを使ってプレートに馴染ませる。アクション映画のVFXは、久しぶりにやると楽しいですね。ILMを中心に、いつくかのベンダーが協力して作業にあたりましたが、デジタルドメインは工場内での戦闘シーン、Rev-9のヘリコプター・チェイス・シーンの他、C-5大型輸送機内でのRev-9との戦闘シ-ン、併せて200ショット程を担当しました。とても良いアクション・シークエンスを担当させてもらえたので、最終的に映画を観た感想としては、劇中でとても重要な役割を担えたという印象でした。
まず、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レジェス、ガブリエル・ルナをデジタルダブルとして準備すると必要があったので、先行して作業していたILMにモデルとテクスチャーの共有をお願いし、こちらではICTスキャンやLightfieldのデータをもとに、カメラが寄っても問題ないレベルまでLookdevを詰めました。特にマッケンジー・デイヴィスは、完全にフルCGで、実写としか思えないレベルまで詰める必要のある寄りの長尺ショットが複数あったので、他のキャラクターよりもかなり念入りに仕上げています。
背景に関しても、今回はカメラがとてもよく動くこともあり、撮影プレートにCGを合成する前提のショットでも、いざとなったらフルCGで置き換える判断ができるよう、相当に細部まで作っています。撮影現場で得た3Dスキャンデータやリファレンスをもとにアセットを起こし、同じく現場で得たデータをもとにライティングを構築しました。
どのシークエンスにおいても、出来る限り撮影プレートを使いたいと言う思いで作業するのですが、最終的な判断で実写プレートを断念し、フルCGにせざるを得なかったショットも多かったように思います。ただ、撮影素材がしっかりしていたおかげで十分な情報が得られ、馴染ませに関してはとてもスムーズに作業を進めることができました。